都立高校改革は計画策定以来10年目を迎え、進学指導重点校において進学実績が大幅に向上するとともに、新たなタイプの学校においても、進学型単位制高校や科学技術高校などで、改革前と比較して進学実績が着実に向上している。
エンカレッジスクールの指定やチャレンジスクールの設置などを通して、各学校においてきめ細かい生徒指導を徹底することにより、都立高校全体の中退率も低下している。
このようなことから都立高校人気は高まってきており、入試倍率の上昇のみならず、都立高校に願書を出して受検しない生徒や、合格しても手続しない生徒が大幅に減少してきている。
都教育委員会では、新しいタイプの高校について成果検証委員会を設置し、都立高校改革の成果と課題について検証を行っており、検討結果を踏まえて改革の一層の推進を図っていくこととしている。
- 現在、都立高校の学習活動において、全体の72%の学校で2週間以上の夏季休業中の補習等が行われるなど、夏季期間においても、積極的な学習活動に取り組んでおり、こうしたことが進学実績向上の一因となっている。一方、近年の温暖化及びヒートアイランド現象により、過去100年間の東京の気温は、約3度上昇するなど、通常の教育活動に影響を及ぼしている。このような気象現象の変化や夏季における学習活動の拡充に対応し、授業に集中できる学習環境づくりが喫緊の課題となっている。
- 都立高校における夏季の教育環境改善としては、平成17年度に6校で壁面緑化、2校で校庭の芝生化を行った。また、16校で屋上緑化を行うなど、環境整備に努めてきたところである。また、都立高校以外においては、「暑さ対策」を目的として、普通教室への冷房の設置が進んでおり、都内の私立高校では207校中203校が、都内の国立高校では6校すべてに、区立小中学校では83%が冷房を設置している状況である。また、他県では37府県で冷房を設置している状況である。
- こうした中で、都教育委員会は、夏季期間中における教育環境改善のための方策などについて、冷房も含め総合的に検討するため、平成18年度に都立高校教育環境改善検討委員会を設置し、4月24日にその第1回検討委員会を開催して検討を始めたところである。 今後は、この検討委員会の論議を踏まえ、都立高校の教育環境の整備に向けて取り組んでいく。








